スロートランスは、シンセサイザーの発生するサイン波やノコギリ波などの純粋な音を使い、トランスの曲データをゆっくりと再生することで、長時間夕日を眺めたり波を眺めたりする感覚（人間が自然から感じる陶酔）をバーチャルな形で体験させるものです。

通常の音楽とは違って、音に集中して”聴く”のではなく、音に浸ることで”出入りのできる”音楽です。ラジオ・テレビ時代の５分程度の長さの音楽ではなく”家具としての音楽”の現在の形でもあり、何時間もの長さを持つクラシック音楽の感覚の継承でもあり、ライブでオペレーションする点ではジャズのインプロビゼーションのエレクトリックなスタイルでもあります。

テンポをアップすると通常のトランスの曲になります。ダンサブルな曲と同じ音データで、曲の表情がどう変わって聞こえるかもお楽しみください。